韓国語で「あう」は何?「答えが合う」「被害に遭う」の言い方はコレ

韓国語の動詞

「あう」という日本語でパッと出てくる漢字に「会う」があります。

この「会う」は「人に出会う」という意味で使われる漢字です。

しかし、「あう」という言葉には「あう」対象が変わることで漢字も変わりますよね。

「答えが合う」
「服のサイズが合う」
「被害に遭う」
「詐欺に遭う」

このように、「あう」には色々な意味合いが含まれています。

今回は、韓国語で「合う」と「遭う」の使われ方についてお話させていただきます。

お話のあらすじ

今回の「あう」は、『合う』『遭う』という言葉の違いに注目してお話させていただきます。

「答えが合う」
「仕事の条件が合う」
「被害に遭う」

このように、「合う」や「遭う」を使って韓国語で表したい場合には、それぞれ単語が変わってきます。

そして、日本語と韓国語で単語の使われ方が大きく違ってくる場合もあります。

その代表的なものが「被害にあう」です。

実は、韓国語では、「合う」「遭う」「被害にあう」の3つでそれぞれ違った単語が使われています。

今回のお話では、3つの「あう」にマッチした単語をそれぞれご紹介させていただきます。

韓国語「合う」

合う=맞다(マッタ)

韓国語で「合う」に適した単語に맞다(マッタ)があります。

맞다(マッタ)を使う時

맞다(マッタ)を使う時は、

「答えが合う」「服のサイズが合う」「条件に合う」

このように、日本語で考えた時に「合う」の感じで表現する場合には、この맞다(マッタ)が使われます。

その他にも、「写真のピントが合う」のように、カメラのピントに対しても使うことができる便利な単語です。

맞다(マッタ)を使った文

「答えが合っています」

タビ マジャヨ
답이 맞아요

「合っています」と言いたい場合には、맞아요(マジャヨ)と言います。

この맞아요(マジャヨ)は丁寧な言葉ですが、もっと丁寧に言いたい場合には、맟습니다(マッスンニダ)と言います。

合う(丁寧な形)
맟습니다(マッスンニダ)

맟습니다(マッスンニダ)は、맞아요(マジャヨ)よりもさらに丁寧な形となります。

ニュース番組やフォーマルな場面で使われる言葉です。

ここで、맞다(マッタ)を使った言い回しについてまとめます。

「合っています(丁寧)」
맟습니다(マッスンニダ)
「合っています」
맞아요(マジャヨ)
「合う」
맞아(マジャ)

この맞아(マジャ)は、親しい仲間や友達について使われる言葉です。

ちなみにかつて、エンタの神様という番組で「摩邪(まじゃ)」という芸人さんが大ブレイクしていました。

「合っていました」
맞았어요(マジャッソヨ)

「合っていました」と言いたい場合には、맞았어요(マジャッソヨ)と使います。

もっと丁寧に「合っていました」と言いたい場合には、맞았습니다(マジャッスンニダ)という言い方もできます。

日常生活で、맞았습니다(マジャッスンニダ)は丁寧すぎて相手に気を遣わせる場合もあります。

この맞았습니다(マジャッスンニダ)は、ニュース番組や司会の方がよく使っている表現です。

「合った」
맞았어(マジャッソ)
「合っているでしょう」
맞을 거예요(マジュル コイェヨ)
「合っていません」
안 맞아요(アン マジャヨ)
맞지 않아요(マッジ アナヨ)

「合っていません」には、2つの言い方があります。

안 맞아요(アン マジャヨ)と맞지 않아요(マッジ アナヨ)の2つの言い方なのですが、個人的には、안 맞아요(アン マジャヨ)の方がいいやすいと感じています。

どちらの表現を使っても相手にはきちんと伝わりますので、ご自身の言いやすいフレーズを使えばオッケイです。

また、「合っていません」は私たちの日常でもよく使われるフレーズです。

「服のサイズが合っていません」
「写真のピントが合っていません」

このように、ショッピングでの服や靴のサイズ選びの時にも使えますし、写真を撮ることが好きな方であれば、覚えておかれると非常に便利です。

「服のサイズが合っていません」

オシ マッジ アナヨ
옷이 맞지 않아요
オシ アン マジャヨ
옷이 안 맞아요

「写真のピントが合っていません」

サジンエ チョジョミ マッジ アナヨ
사진의 초점이 맞지 않아요
サジンエ チョジョミ アン マジャヨ
사진의 초점이 안 맞아요

写真の「ピント」は、韓国語では초점(チョジョム)と言います。

초점(チョジョム)を漢字にすると「焦点」となります。

それから、「ピント」と英語で言いたい場合には、핀트(ピントゥ)ということもできます。

「合ってなかったです」
안 맞았어요(アン マジャッソヨ)
맞지 않았어요(マッジ アナッソヨ)

「合ってなかったです」と言いたい場合には、2つの言い方が表現できます。

안 맞았어요(アン マジャッソヨ)と맞지 않았어요(マッジ アナッソヨ)の2つの言い方です。

どちらの言い方をしても、意味に違いありません。

「合ってなかったです」の使い方についても簡単にご紹介させていただきます。

「答えが合ってなかったです」
タビ マッジ アナッソヨ
답이 맞지 않았어요
タビ アン マジャッソヨ
탑이 안 맞았어요

このように、2つの表現を使って表すことができます。

「口に合う」の言い方について

맞다(マッタ)には、「条件が合う」「服のサイズが合う」など、形や自分の希望に合うというで使うことができます。

ですが、맞다(マッタ)の使い方はこれだけではありません。

맞다(マッタ)の便利な点は、「口に合う」「気持ちが合う」「話が合う」のように使うこともできる部分です。

このように、話や気持ちが一致するという場合でも맞다(マッタ)を使うことができます。

「口に合いますか?」
입에 맞아요?(イベ マジャヨ⤴︎)

「口に合う」は입에 맞다(イベ マッタ)と使います。

「口に合う」という表現は、相手に対して使う場合が多いですよね。

ですので、相手に尋ねる形で使うと、丁寧で上品な会話になると思います。

「お口に合うか分かりませんが、
召し上がってください」

イベ マジュシルジ モルゲッジマン デュショ ボセヨ
입에 맞으실지 몰겠지만 드셔 보세요

この表現は、上品でエレガントな表現です。

このフレーズだけでも覚えておかれると、相手の気持ちをググッと使うむことができます。

「性格が合います」

ソンギョギ マジャヨ
성격이 맞아요

「話が合います」

マリ マジャヨ
말이 맞아요

「心を合わせましょう」

マウムル ハプチジャ
마음을 합치다

「心を合わせる」と言いたい場合には、합치다(ハプチダ)という単語が使われます。

「馬が合う」の言い方

日本語には、「馬が合う」という言葉がありますよね。

「馬が合う」とは、『相手と話が合う』『意気投合する』といった意味があります。

「馬が合う」
マウミ マッタ
마음이 맞다

韓国語で「馬が合う」と言いたい場合には、마음이 맞다(マウミ マッタ)と言います。

마음(マウム)とは、「心」のことお意味しており、この마음이 맞다(マウミ マッタ)を直訳すると「気が合う」「心が合う」といった意味になります。

あなたには、馬が合う人はいますか?

馬が合う人とは、つまり、自分と気が合う人という意味になります。

私自身は、馬が合わない人の話を意識的に聞くように心がけています。

この理由は色々あるのですが、自分と馬の合う人ばかりと接すると、同じ視点からしか物事を考えることができないためです。

もちろん、何事に対しても物事を批判する人、すぐに文句ばかり言う人など、近づきたくない人もいます。

自分とタイプが違うな・・・

このように感じる人と積極的に話してみるだけでも、脳みそが刺激されて活性化されていきます。

茹でガエルのお話を知っていますか?

熱いお湯にカエルを入れると、ビクッと驚いてすぐに飛び跳ねてしまいます。

しかし、常温の水にカエルを入れ、少しずつ水を温めていくと、カエルは、その温まってきた水温になれてきます。

そして、熱湯になったことに気づかないカエルなどうなってしまうのか?

実は、その場所から跳躍する力がなくなりゆで上がってしまうと言うお話なのです。

つまり、自分にとって居心地の良い場所ばかりいると、周りの環境の変化についていけなくなるわけです。

居心地の悪い場所で成長する

この言葉は私の好きな言葉です。

私は、「成長」「進化」と言う言葉が大好きな人間です。

もちろん、人それぞれで「現状維持」と言う言葉が好きな方もおられると思いますし、「安心」「楽しい」といった言葉が好きな方もおられます。

居心地の悪い場所とは、違う場所に住んだり、転職するなど大きな部分だけではありません。

あなたの小さな習慣にある例えば、

ビールを週1回抜いてみる。
1日に吸うタバコの数を1本減らしてみる。
エレベータではなく階段を使って歩く。

こういった小さな習慣から行動を変えてみても面白いと思います。

事故・災難にあう

「あう」には、「事故や災難にあう」という言葉があります。

人生を生きてく中で、できれば避けたい「事故」や「災難」ですが、表現だけでも覚えておくと良いと思います。

당하다(タンハダ)=事故や災難に遭う

당하다(タンハダ)は「事故や災難に遭う」という意味で使われます。

このように「遭う」という漢字で使う場合には、この당하다(タンハダ)が使われます。

「事故に遭う」
「盗難に遭う」
「詐欺に遭う」
「いじめにあう」

このような言葉は、すべて당하다(タンハダ)が使われます。

「事故にあいました」

サゴルル タンヘヨ
사고를 당했어요

「交通事故」と言いたい場合には、교통 사고(キョトン サゴ)と言います。

「交通事故にあって、入院しています」

キョトンサゴルル タンヘソ イプウォンハゴ イッソヨ
교통사고를 당해서 입원하고 있어요

「盗難にあいました」

トナヌル タンヘッソヨ
도난 당했어요

「詐欺にあいました」

サギルル タンヘッソヨ
사기를 당했어요

ちなみに、「恥ずかしい目にあう」という言い方をする時にも、당하다(タンハダ)を使います。

「恥ずかしい目にあいました」

チャンピルル タンヘッソヨ
창피를 당했어요

창피(チャンピ)は日本語では「恥」という意味になります。

「事故に遭う」「詐欺に遭う」を意味する당하다(タンハダ)ですが、実は、使えない言い回しがあります。

それが、「被害にあう」という言い方に対してです。

実は、「被害にあう」と言いたい場合には、당하다(タンハダ)が使えません。

そこで、次は「被害にあう」で使われる単語をご紹介させていただきます。

「被害にあう」はどう言うの?

「被害にあう」と言いたい場合には、입다(イプタ)で表します。

입다(イプタ)=被害にあう

입다(イプタ)の大きな意味には、「着る」と言う意味があります。

「服を着る」という意味でよく使われる単語です。

ですが、「着る」という意味の視点を変えると、「被(こうむ)る」「身にまとう」「負う」といった意味にもなります。

例えば、「責任を被る」「傷を負う」のような使われ方です。

このように、「被害にあう」と言いたい場合には、

「被害にあう」

ピヘルル イプタ
피해를 입다

피해를 입다(ピヘルル イプタ)と使います。

「間に合う」は該当なし!

ここで、「あう」の補足のお話なのですが、日本語には「時間に間に合う」といった使い方もありますよね。

ですが、実は、韓国語でこの「時間に間に合う」にぴったり該当する単語が存在しません。

たとえば、

「電車の時間に間に合わなかった
「会議に間に合わなかった」

このように言いたい場合に使える、ぴったりの単語がないのです。

そこで、韓国語ではこのように表します。

「バスの時間に間に合わなかった」

バス シガネ モッ タッソヨ
버스 시간에 못 탔어요

これを日本語に訳すと「バスに乗ることができませんでした」となります。

「バスに乗れなかった」=「間に合わなかった」となるわけです。

それから、会議の時間で使われる表現にこの表現があります。

「会議に間に合った」

フェイ シガネ マッケ ワッソヨ
회의 시간에 맞게 왔어요

このように表すことができます。

これを訳すと「会議の時間に間に合うように来ました」となります。

このように、様々な訳され方をするのが「あう」だと言えます。

今回のお話のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、韓国語「あう」について「合う」「遭う」について色々とお話させていただいております。

合う=맞다(マッタ)

「合う」を意味する맞다(マッタ)には、「ピントを合わす」「答えが合う」など「合う」に関するいろいろな表現ができます。

遭う=당하다(タンハダ)

「遭う」を意味する당하다(タンハダ)には、「詐欺に遭う」「盗難に遭う」など「遭う」を意味する言葉で使われる単語です。

ですが、「被害にあう」と言いたい場合は、입다(イプタ)が使われます。

「あう」という言葉であっても、使いたい状況や環境によっていろいろな単語に変わって来ます。

この部分が語学を学ぶ楽しさであり、難しさでもあります。

知ってるか知ってないかで大きく変わって来ますので、早速、会話で試していただけると嬉しいです。

今回のお話があなたにって、少しでも役に立つ情報になれば幸いです。

長文読んでいただきありがとうございます。

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