「全部」は韓国語で何?使い方に注意が必要な単語3つ!

日本語の「全部」をそのまま韓国語にかえると、전부(ジョンブ)になります。

ですが、この전부(ジョンブ)だけで「全部」をすべて表すことはできません。

「お金はこれで全部だ」
「一曲全部聞いた」
「全部の審査に通った」

同じ「全部」という言葉でも、文脈によってそれぞれ少しずつニュアンスがちがいますよね。

今回は、韓国人と結婚して6年になる韓国通の私が、韓国語「全部」についてお話させていただきます。

全部=すべて

韓国語で「全部」に当たる単語は、主に3つあると考えられます。

3つの単語の中で、まずは、「全部=すべて」というニュアンスを持つ単語についてお話させていただきます。

・この果物を全部ください!

イ グァイルル ジョンブ ジュセヨ
이 과일을 전부 주세요

このように、全部の意味合いが「すべて」と言いたい場合には전부(ジョンブ)と使います。

例文

・お金はこれが全部です。

ドヌン イゲ ジョンブイェヨ
돈은 이게 전부예요

・テストに全部、合格しました。

シホメ ジョンブ ハプギョクへッソヨ 
시험에 전부 합격했어요

このような感じで、全部というニュアンスを「すべて」という意味合いで使いたい場合には、전부(ジョンブ)が使えます。

ですが、これらの例文は전부(ジョンブ)を使わずに、他の単語で表すこともできます。

その単語とは、다(タ)と모두(モデュ)の2つです。

まずは、다(タ)という単語からお話させていただきます。

全部=全体

다(タ)という単語は、「1つのものの全体」という意味合いがあります。

これは、文字で書いて説明するのは、結構難しいので、例文を用いてお話させていただきます。

・昨日作ったチゲ全部食べた?

オジェ マンデュん チゲ タ モゴッソ
어제 만든 찌개 다 먹었어?

こういった感じで表すことができます。

「昨日作ったチゲ全部食べた?」という文を見ていただければお分かり頂けると思いますが、この文章は전부(ジョンブ)という単語を使っても問題ありません。

なぜなら、「チゲをすべて食べた?」という文に言い換えても、何も問題がないためです。

ですので、全部と表したい場合には、전부(ジョンブ)と다(タ)はどちらを使っても意味的にはそれほど変わりません。

また、전부(ジョンブ)と다(タ)は合わせて使うこともできます。

전부 다(ジョンブ タ)

実は、전부 다(ジョンブ タ)という使い方もできます。

意味的には、「すべて」という意味で使います。

・ご飯を全部食べました。

パブル ジョンブ タ モゴッソヨ
밥을 전부 다 먹었어요

このような感じで、「すべて食べた」といった文で、전부 다(ジョンブ タ)を使うことができます。

전부 다(ジョンブ タ)は、「すべて」という単語を強調したい場合によくつかわれる単語です。

例文

・資料を全部、提出してください。

ジャリョルル タ ジェチュルハセヨ
자료를 전부 다 제출하세요

例えば、上の例文にあるように、「全て提出して欲しい」という気持ちを強調したい場合には、전부 다(ジョンブ タ)を使うことで、相手に自分の意図を強調することができます。

全部=複数のまとまり

「全部の」意味合いが複数のまとまりを意味している場合には、모두(モデュ)で表します。

「複数のまとまり」という言葉だけで説明されても、ピンとこないと思います。ですので、例文を出して、お話させていただきます。

例文

・漫画のシリーズを全部読みました。

マンファエ シリズルル モデュ イルゴッソヨ 
만화의 시리즈를 모두 읽었어요

このような感じで、모두(モデュ)を使う場合は、「一冊の本を全部よむ」ということではなく、「シリーズの単行本を複数よむ」というニュアンスになります。

それから、この모두(モデュ)は、전부(ジョンブ)と同じ意味合いでつかわれる場合も多いです。

例えば、

ジョンブ イルゴッソヨ
・전부 읽었어요
モデュ イルゴッソヨ
・모두 읽었어요

この2つの文章は、意味的には、ほぼ同じになります。

다(タ)と모두(モデュ)のおさらい

ここで、다(タ)と모두(モデュ)について、もう一度まとめてみます。

다(タ)と모두(モデュ)の違いを考える上では、例文で示した方がすっきりします。

  タ イルゴッソヨ
① 다 읽었어요

  

モデュ イルゴッソヨ
② 모두 읽었어요

どちらも、「全部読んだ」といういみなのですが、意味合いは少し違ってきます。

①の다(タ)の場合は、「一冊の本を全部読んだ」というニュアンスになります。

これに対して、

②の모두(モデュ)の場合は、「いくつかの本を全部読んだ」という意味合いになります。

このように、다(タ)は「一つのものを全部読む」という意味になります。

これに対して、

모두(モデュ)は、「複数のものを全部読む」という意味になります。

この部分が、다(タ)と모두(モデュ)の大きな違いだと言えます。

ただし、다(タ)は使い方によっては、모두(モデュ)のように複数を表す使い方もできます。

다(タ)+ 들(デュル)

その使い方としては、다(タ)の後ろに、들(デュル)をつける方法です。

この使い方をすると、「複数のもの」という意味合いになります。

もともと、들(デュル)には、「みんな」という意味合いがあります。

ただし、다들(タデュル)は、人に対しては使うことができません。

日本語の「全部」との違いは?

実は、韓国語の「全部」と日本語の「全部」には少し使い方に違いがあります。

日本語の場合は、「全部」という言葉は、主にモノに対してのみつかわれる言葉です。

「りんごを全部食べた」
「本を全部読んだ」

こういった感じでよく使われますよね。

これに対して、韓国語でつかわれる「全部」は、モノだけではなく、人に対してもよく使われます。

例えば、韓国の文化では、一緒に何かをする場合が多いです。

一緒にご飯を食べたり、他の家族と一緒に遊びに行ったり・・・

こういった付き合いが多いです。

全員という意味で、다 같이(タ カッチ)という言葉を使って、「一緒にしよう」という意味合いでよく使われます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は、韓国語「全部」についてお話させていただきました。

日本語の「全部」にあたる言葉は、主に3つあります。

・전부(ジョンブ)
・다(タ)
・모두(モデュ)

この3つが主によく使われます。

전부(ジョンブ)は、「すべて」という意味合いがあります。

また、다(タ)には「1つのまとまり」という意味があり、本などで使う場合には、『一冊の本を全部読んだ』という意味になります。

모두(モデュ)には、「複数のまとまり」という意味があるため、『いくつかの本などを全部読んだ」という意味でよく使われます。

私個人的には、どれを使えば迷ったときには、전부(ジョンブ)をつかって「すべて」に置き換えて会話をすると、会話が楽になると感じています。

今回のお話が少しでも役に立つ情報になれば幸いです。

長文読んでいただき、ありがとうございます。