韓国語で「とても」を使ってみる!아주と많이の使い分けポイント!

韓国語

韓国語で「とても」にあたるコトバには、아주(アジュ)があります。

 

韓国語で「とても」と言いたい場合でも、そのニュアンスは様々で、相手に伝える時に心配な方も多いですよね。

 

「とても楽しい」

「とても痛い」

「とても面白い」

 

実は、아주(アジュ)よりも、さらに使える便利な単語があります。

 

その単語とは何なのか?

 

今回は、

韓国人の奥さんから教えてもらった私が、

韓国語「とても」について、色々とお話させていただきます。

 

 

1.아주の使い方

 

아주(アジュ)

とても + 形容詞・副詞

 

・とても寒いです。

・とても安いよね。

・とてもきれいです。

 

このように、아주(アジュ)は、「とても+形容詞・副詞」で使われることが多い単語です。

 

上の例では、「とても」に形容詞を入れた文になっています。このように、「とても」と「形容詞」を合わせた表現をしたい場合は、아주(アジュ)を使った方が自然です。

 

아주(アジュ)+形容詞

 

・とても寒いです。

アジュ チュウォヨ

아주   추워요

 

・とても安いね。

アジュ ッサネ

아주   싸네

 

・とてもきれいな女の子

アジュ イェップン ヨジャエ

아주     예쁜     여자애

 

こういった感じで、아주(アジュ)と形容詞の組み合わせた表現が、出来上がります。

 

それから、副詞を使った表現です。

 

例えば、こんな文章です。

 

・とても一生懸命に勉強した。

アジュ ヨㇽシミ ゴンブヘッタ

아주   열심히  공부했다

 

この文にあるように、아주 열심히(アジュ ヨㇽシミ)にあたる「とても一生懸命」というコトバは、かなり使えます。ですので、おすすめです。

 

 

2.많이(マニ)はどう使うの?

많이(マニ)の使い方を簡単に言い表すと、次のような形になります。

 

많이(マニ)

とても+動詞

 

この上でも示している通り、많이(マニ)は主に動詞とペアで使われるコトバです。

 

・とても驚いたでしょ。

・とても緊張しています。

 

こんな感じで、많이(マニ)と動詞はセットで使います。

 

■例文

・とても驚きました。

マニ ノルラッソヨ

많이  놀랐어요

 

・とても緊張しました。

マニ キンジャンへッソヨ

많이  긴장했어요

 

・とても好きだった人です。

マニ ジョアヘットン サラミイェヨ

많이 좋아했던   사람이에요

 

このように、많이(マニ)と動詞はセットで使います。

 

それから、韓国語で「好き」を表す単語は、좋아하다(ジョアハダ)です。日本語で「好き」は「好きだ」という形容動詞の一部のあつかいになっています。

 

つまり、日本語で言えば、「形容詞」に分類されます。

 

ですが、韓国語で「好き」は、動詞あつかいとなります。ですので、好きを表す좋아하다(ジョアハダ)は、日本人からすると少し厄介なコトバです。

 

また、ここだけの話ですが、아주많이(アジュマニ)という使い方も出来てしまいます。次は、この아주많이(アジュマニ)という単語をみてみましょう。

 

3.아주많이(アジュマニ)って何?

아주많이(アジュマニ)というコトバをご存知でしょうか?

 

この単語も実は、「とても」という意味を表しています。

 

使い方は、많이(マニ)と同じです。

 

つまり、아주많이(アジュマニ)+動詞という形で使われます。この아주많이(アジュマニ)の形も韓国ではよく使われています。ですので、覚えておくと大変役立つこと間違いなしです。

 

例文

 

例えば、韓国人は、お酒を飲むのが大好きな方が多いです。平日から職場の上司や同僚、同級生とワイワイとお酒を飲み楽しむ文化が根付いています。

 

しかも、次の日が仕事であっても、一度飲み始めると、深夜まで深く付き合うという文化があります。

 

最近では、そういったお酒の文化を嫌がる若者も増えてきているそうです。ですが、それでも、一度飲むと、遅くまで色々と語り合うという習慣があります。

 

という事で、話は長くなりましたが、例文にうつります。

 

・とても酔った状態で、

家に帰った。

アジュマニ チハン サンテエソ

아주많이  취한   상태에서

チベ ワッソヨ

집에 왔어요

 

4.아주と많이のおさらい

 

ここで、もう一度아주と많이のおさらいをしておきます。

 

これはなぜなら、아주と많이を使うときに、ゴチャ混ぜになってしまう方が多いためです。事実、僕自身もかなりパニックになった一人なのです。

 

ですので、아주と많이の使い方を簡単におさらいします。

 

【アジュ】

아주: とても+形容詞や副詞

【マニ】

많이: とても+動詞

 

上の表でも示しておりますが、아주(アジュ)は「形容詞・副詞」に、많이(マニ)は、「動詞」に使われます。

 

【아주を使うケース】

 

・とても おいしかった。

(とても+形容詞)

アジュ マシッソッタ

아주      맛있었다

 

・とても 大きな家があります。

(とても+形容詞)

アジュ クンチビ イッソヨ

아주    큰 집이  있어요

 

【많이を使うケース】

・とても 緊張しました。

(とても+動詞)

マニ キンジャンへッソヨ

많이 긴장했어요

 

・とても 進歩しました。

(とても+動詞)

マニ ジンボへッソヨ

많이   진보했어요

 

こういった感じで、使いたい単語が「形容詞・副詞」なのか。それとも、「動詞」なのか。아주と많이の使われる場面が変わってきます。

 

それから、아주と많이がくっついた아주많이(アジュマニ)も、よく使われる単語です。

 

아주많이(アジュマニ)を使う場合は、많이(マニ)の使い方と同じように「とても+動詞」で使います。ですので、많이(マニ)の代わりに아주많이(アジュマニ)を使ってもオッケイという事になります。

 

最後まで読んでいただいた方のために、ネガティブな「とても」についても、お話させていただきます。

 

5.否定で使われる「とても」

実はここだけの話ですが、「否定形」を表すネガティブな「とても」が存在します。

 

ネガティブな「とても」って何なの?

 

このように思われた方も多いかもしれません。簡単に例文を出してみます。

 

・とても信じられない。

・とてもじゃないけど、恥ずかしくて出来ない。

 

このように、「とても+できない」というパターンの文です。

 

ドジョヒ

도저히 

とても(到底)~できない。

 

こういった場面では、도저히(ドジョヒ)を使います。도저히(ドジョヒ)には、もともと『到底できない』という意味があります。

 

例文

・値段が高すぎて、

とても買えない。

カプシ ノム ピッサソ 

값이    너무   비싸서

ドジョヒ モッ サ

도저히      못     사

 

・私には、

とても無理です。

ジョハンテヌン

저한테는

ドジョヒ ブㇽカヌンハン イヤギイェヨ

도저히   불가능한     이야기예요

 

このように、도저히(ドジョヒ)を使う場合は、「とても+できない」と使います。この否定で使われる「とても」は言い換えれば「到底」と言い換えることができます。

 

ですので、例えば、「私には、とうてい無理です」「値段が高すぎて、とうてい買えない」。

 

こんな感じで「とうてい」に代えることが出来る場合には、도저히(ドジョヒ)を使うことが出来ます。

 

6.今回のお話のまとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回は韓国語「とても」について、色々とお話させていただきました。

 

「とても」というコトバには、2つの側面があります。

 

『良い意味で物事を強する役割』。

 

『~できないという否定で使う「とても」』

 

この2つの役割です。

 

同じ「とても」というコトバですが、使い方や使う場面によって、良い意味にも悪い意味に形が変わります。

 

少し不思議だと思いませんか?

 

今回は、そんな不思議なコトバ「とても」のお話でした。少しでも役立つ情報になれば幸いです。

 

長文読んでいただき、ありがとうございます。

 

【勇気の出るコトバ】

失敗は回り道。

行き止まりではない。

 

byジグ・ジグラー

(米国のモチベーション講演家)

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