今回のテーマは韓国語の「人の呼び方」です。
人の呼び方を日本語で言えば、
●●さん
●●くん
といった呼び方のことです。
実は韓国人は男女分けることなく人の呼び方は共通しています。
つまり、日本人のように、
男性には●●くん
女性には●●さん
この区別がないんです。私はこの事実を初めて奥さんから聞いた時にカルチャーショックを受けてかなり驚いたことを鮮明に今でも覚えています。
マジっすか!?
と少し腰を抜かしそうになった自分自身がそこにはいました。
このように、日本の常識は世界では通用しないことが多いということをあなたも認識しておくことがその国の言葉を勉強することよりも大切だと考えています。
そこで、今回は韓国語で「人の呼び方」について簡単にお話させていただきます。
韓国語での「人の呼び方」とは?
[voice icon=”https://www.xn--vcsw1ah2qyr3d.com/wp-content/uploads/2019/03/9876.png” name=”ダイちゃん” type=”l”]こんにちは。韓国語専門ライターのダイちゃんです。[/voice]
韓国語での人の呼び方にはよく使われる言葉があります。
それが、
씨(シ)
です。
씨(シ)には●●さんという意味があります。
韓国では男女で呼び方を分けない
これは奥さんから聞いた話なのですが、韓国では男女で呼び方を分けません。
日本語にあるように、
男は●●クンのようなクン付けで、女は●●さんのようなさん付けという意識は
韓国では男女差別だ
という意識があるそうです。
ですので、韓国語を学んだり韓国人と話す以前に韓国人の国民性や気質などはしっかりと勉強しておく必要がありますよね。
私も韓国人の全てを知ったわけではありませんが、実際に体験や経験から少しずつ理解し、今も学び続けている身です。
ですので、まずは、韓国人は男女で呼び方は同じであると知っておけばオッケイです。
【ケース別】韓国人は人をどのように呼ぶのか?
ここからは、韓国人が人を呼ぶ際にどんな使い方をしているのかを具体例を挙げながら解説していきます。
人の呼び方1 씨(シ)
韓国では男女に関係なく씨(シ)という言葉を使って●●さんと表します。
씨(シ)=●●さん
씨(シ)は日本語に置き換えると「●●さん」という意味です。
例えば、韓国ドラマやKPOPで好きな俳優さんや女優さんを思い浮かべてみてください。
私の場合は、BIGBANGのGドラゴンさんのスタイルがすきです。
ですので、Gドラゴンさんと言いたい場合は、「ジ ドレゴン シ」と言えば●●さんという意味で使うことが簡単にできます。
このように、あなたが好きなタレントや歌手などを引き合いに出して簡単に練習するだけで、씨(シ)の使い方をマスターすることができます。
人の呼び方2 아(ア)
人の呼び方の2つめに아(ア)があります。
아(ア)=●●ちゃん
아(ア)には「●●ちゃん」の意味があります。
日本でも同じですが、幼い時から一緒に過ごしてきた仲間や親友関係にいる友達に対しては「●●ちゃん」と呼ぶときも多いと思います。
このように親友関係にある場合は韓国でも●●ちゃんという意味を込めて名前に아(ア)を付けて呼ぶケースも多いです。
ですので、この아(ア)の使い方についても簡単に解説します。
例えば、유진(ユジン)という友達を「ユジンちゃん」と呼びたい場合は、
유진아「ユジナ~」
になります。
このように、名前の後ろに아(ア)を付けるだけです。
簡単に아(ア)を付けて「●●ちゃん」と呼ぶことができますので、おすすめです。ただし、友達関係や親しい関係にあるということが前提になります。
それから、もともと名前が母音で終わるケースの場合は、아(ア)を付けず、呼び捨てで名前を呼ぶケースもあります。
세나(セナ)という名前の友達がいたとしましょう。
この場合は、セナのナはもともと母音が「あ」で終わりますよね。
ですので、
세나아(セナア)と呼ぶと違和感が出ます。
ですので、呼び捨てで세나(セナ)と呼ぶことが一般的です。
それから、このようなケースの場合は、別の呼び方をするケースもあります。
야(ヤ)を使った人の呼び方
韓国人の友達同士の名前の呼び方をよく聞いていると、
아(ア)を付けるパターンと야(ヤ)をつけて友達の名前を呼ぶケースがよく聞こえてきます。
韓国人は自然な形で何も意識することなく、使い分けていると考えていますが、私自身は韓国人が使い分けている感覚がないので、自分なりの解釈を含めて아(ア)と야(ヤ)の使い分けを考えています。
야(ヤ)を使う時ですが、先ほどの名前の語尾に「あ」の母音が来る名前のケースの時には友達を呼ぶ時に야(ヤ)を付けて名前を呼ぶケースが多いです。
例えば、先ほどのケースの세나(セナ)とう名前の例です。
세나야(セナヤ)=セナちゃん
세나야(セナヤ)と呼ぶことで야(ヤ)が日本語の「ちゃん」というニュアンスに変わります。
아(ア)と야(ヤ)の使い方のまとめ
このように、아(ア)と야(ヤ)の使い分けですが、正直そこまで完璧な使い分けは必要ないと感じています。
ただし、先ほどの세나(セナ)のケースのように、呼び捨てするのは少し相手の反応が気になるという方もおられると思います。
ですので、そのような時に気軽に「●●ちゃん」という意味で「●●야(ヤ)」と呼べると友達感覚の雰囲気がでてよいと思います。
目上の方への呼び方
次に、目上の方への呼び方についても友達の呼び方と合わせてみておかれると良いです。
韓国は儒教の国ですので、先輩と後輩の関係は日本と同じぐらい、もしくは日本よりも厳しい社会です。
ですので、韓国社会では、年齢がかなり大切で、初めてお会いする方には必ず年齢を聞き自分がお会いする人よりも年上なのか年下なのかを必ず確認します。
私も面識のない韓国人に対して会話をする場合は、
必ず相手に年齢を尋ねてから会話をするように心がけています。
韓国人はフレンドリーな一面もあり日本人よりも友達の距離感がかなり近い印象があるのですが、その一方で目上の方に対する対応はかなり大切で、特に男性は上下関係の縦社会が良くも悪くも残っている社会です。
だからこそ、目上の方への呼び方も覚えておかれると自分自身を守ることにもつながってきます。
そこで、簡単に目上の方への呼び方についてもお話させていただきます。
目上の方への呼び方1 役職で呼ぶ
目上の方への基本的な呼び方としては「役職で呼ぶ」のが鉄則だと私は考えています。
これは、奥さんにも確認をとったのですが、実際に韓国人が目上の人を呼ぶ際には役職名で呼ぶケースが多いです。
役職とは会社で言えば、
- 社長
- 部長
- 係長
- 課長など
それぞれの役職名で呼ぶケースが一般的となっています。
会社の役職名
目上の方に対しては●●님(ニㇺ)
という呼び方が一般的です。
ちなみに、先生は선생님(ソンセンニㇺ)となります。
仲の良い先輩の呼び方
会社での呼び方は、フォーマルな呼び方が一般的ですが、会社での先輩を通り越して良き先輩後輩の関係を保っている場合は、別の呼び方をすることもできます。
この呼び方は男女でそれぞれ違ってきますので、呼び方には注意してください。
私も仲よくさせていただいてる先輩がいますが、형님(ヒョンニㇺ)もしくは형(ヒョン)と呼ぶことが多いです。
今回のお話を音声で!
今回のお話を音声にまとめました。
もしもご興味もたれましたら聞いていただけますと幸いです。
今回のお話のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は韓国語で人の呼び方について色々とお話させていただきました。
韓国では基本的に男女に関係なく씨(シ)つけて●●さんと呼ぶことが一般的です。
また、友達関係の場合は名前の後ろに아(ア)や야(ヤ)を付けて●●ちゃんと呼ぶこともあります。
人を呼ぶ時に大切にしたいことは、
あなたが名前を呼ぶその人と
どんな関係性があるのか
この部分です。
時と場合によって相手の呼び方が大きく変わるのが韓国社会です。
今回のお話が少しでもあなたの役立つ情報になれば幸いです。
長文読んで下さりありがとうございます。